古典としてのジャズ

ジャズCDシリーズが100万枚突破

 ジャズの名門レーベル「ブルーノート」のアルバムを1500円でCD発売する「ブルーノート決定盤1500シリーズ」計100作のトータルセールスが100万枚を突破した。

 東芝EMIが昨年6月、ブルーノート設立65周年を記念して企画。ブルーノートの計約600作の中から順次発売し、今年3月に計100作発売に至っていた。

 平均では1作1万枚のセールスだが、ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」(4万5000枚)、キャノンボール・アダレイマイルス・デイビスの「サムシン・エルス」(3万5000枚)、ジョン・コルトレーンの「ブルー・トレイン」(3万枚)などが売れ筋だ。

 ブルーノートは1939年、アルフレッド・ライオン氏がニューヨークに設立。ジャズファンの間では「数あるジャズ・レーベルの中で作品の豊富さやレベルにおいて最高水準」との評価も。

 東芝EMIではブルーノートの人気100曲をCD2枚に収めた「BEST BLUE NOTE」も発売して人気に。
[ 2005年06月13日付 紙面記事 ]

これって、わざわざ記事にするほどのネタか?とも思うんだけど。ま、スポーツ新聞だからいいのか。
さて、それにしても、上のベストスリーにはちょっと失笑というか。いえ、どれも良いアルバムですよねえ、にっこり、なんだけれども。まあいかにもBLUE NOTEっていうか、もうこうなると伝統芸の保存運動というか。
ま、とにもかくにも、過去の優れた資産が器を変えて絶えずリリースされる状況はすばらしいことだとは思う。3万も4万も売れてるってことに笑ってしまうだけで、しかしこれだけ売れるから発売され続けているんだろうし、そのおかげで残り97枚もリリースの恩恵を被っているのだろう。だから、いい話ではあるんだけれども…。
 
 
 
ブルーノートに限らず、50年代ジャズはLPにかぎる。30センチのあのジャケットアートワークは、原寸でないと意味がない。
中身はSACDでもいいから、LPレコードサイズの大きさのジャケットに収めた盤を限定発売とかしたら、けっこう売れると思うんだけどなあ。30センチジャケットって、DJのひと以外、もうあまり見ないだろうけど(最近はDJもCDか)、それだけに、今登場させるとそれはそれで新鮮だろう。で、そういう「復刻」をやる意味があるとすれば、この時代のジャズか、もしくは70年代ロック以外にありえないのではないか。