もう一年か…

tongariyama2005-08-22

ムンク「叫び」はもう戻らない?=強奪から1年 2005年 8月22日 (月) 11:40(時事通信

オスロ21日】ノルウェーの画家エドバルト・ムンク(1863−1944)の有名な絵「叫び」(スクリーム)と「マドンナ」がオスロムンク美術館から強奪されて22日で1年になるが、同美術館はこれら傑作を永久に取り戻せないとあきらめているようだ。同美術館のスポークスウーマンは21日、「望みを捨てたわけではないが、長い時間がたったので、盗難作品を見つけ出す可能性は薄れている」と語った。(写真は強奪された「叫び」

2つの絵は武装した覆面の2人組が白昼、肝をつぶす見学者たちの前で、館員を銃で脅して強奪した。ノルウェー警察は事件に最優先で取り組み、数人を逮捕したが、彼らは端役を務めただけと見られている。オスロ市は絵画発見につながる情報提供者に200万クローネ(約3400万円)の賞金を出すと発表したが、ノルウェーのメディアによれば、新しい手掛かりはなく、捜査は行き詰っている。タブロイド紙によれば、犯人たちは足跡をくらますため絵を破壊した可能性があるといわれる。

犯人たちの動機もよく分からない。専門家によれば、両方の絵は合計1億ドル(約110億円)の価値があると見られるが、あまりに有名な作品のため、売りさばくのは難しい。犯人側から「身代金」の要求もきていない。

事件以来閉鎖されていたムンク美術館は、警報システムなど防犯体制を一新し、今年6月に再開された。〔AFP=時事〕>