巧妙なウソを見抜く難しさ

 大林組広報室は、「施工は建築主の指定で木村建設が下請けした。元請けとして現場監理はしたが、偽装があったとしても鉄筋の本数などといった一目でわかる種類のものではなかった」としている。

この人は嘘をついている、と最初から疑ってかかるならまだしも、信用第一が基本の普通の社会で、偽造捏造をどこまで見抜けるのか、「常識の崩壊」はこんなところにまで及んでいますな。
ま、そもそも「早い・安い」ことを疑え、ってことになるんだけど、コストカット・納期短縮を毎日毎日耳タコで言われ続けると、ある種の感覚がマヒしてくるのは確かだろう。世の経営者諸君は、現場に対して「経費節減」を声高に叫ぶんじゃなくて、ただひたすら「品質第一」だけを指示し続けてもらいたいもの。同様に、世の顧客諸君も、業者に対して納期をせっつかないよーに。手抜きされても知りませんぜ(^_-)