DCブランドって死語ですか

ヨウジヤマモト」再生法申請 負債60億円、営業は継続

 世界的ファッションデザイナー山本耀司氏のブランドを展開する「ヨウジヤマモト」(東京都品川区、大塚昌平社長)は9日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。負債総額は約60億円。

 今後、日本の投資会社「インテグラル」が設立する会社に事業を譲渡し再建を目指す。直営店や百貨店での営業は継続。山本氏はチーフデザイナー職にとどまり、パリ・コレクションへの参加も続けるという。

 昨年からの世界同時不況で消費不振が響き、海外グループ会社への積極的な投資が財務状況を圧迫。「私的再建を模索してきたが、資金繰りが悪化し、苦渋の決断をした」(大塚社長)という。

 パリコレで新作発表を終えたばかりの山本氏は、東京都内で行った記者会見で「経営を歴代の社長に任せすぎたことが私の責任。裸の王様だった」と説明。その上で「日本のファッション文化は世界で一歩も負けていない。ぶっ倒れるまで服を作り続けていきたい」と話した。

 同社は1972年「ワイズ社」として創業。81年のパリコレ進出で、黒ずくめの作品が一大旋風を巻き起こして以来、世界的なデザイナーズブランドとしての地位を確立した。
2009/10/09 20:54 【共同通信

1980年代なかばごろだったかな、猫も杓子もDC、DCって時代が確かにあったんだけど(マガジンハウスの雑誌群が光り輝いていた時代だ)、ファッションだとか流行だとかに非常に疎いわたしは「DC」って言葉を理解するのに時間がかかったのをいまだに覚えている。たかがシャツ一枚にン万円もお金を出すのが信じられなかったが、季節毎にジャケットやらパンツやらコートやらの「最新の」モノを着ていなければ死んじゃう、みたいなひとは周りに数多くいた。給料やボーナスの大半を服につぎ込む姿は、わたしにはほとんど異星人に映っていた。彼ら・彼女らからみればわたしのような人間こそ異星人だったろう。あのひとたちは今どこで服を買ってるんだろう?
…そんなわたしですら、おそらくその頃買ったものだろう、コム・デ・ギャルソンの白いYシャツが一枚、GRASS MEN'Sのウールのコートが一着、イッセイ・ミヤケのスーツがひとつ、どれもまだ家にある。ギャルソンのシャツはだいぶ黄ばんでいるし(だいいちサイズが合わない)、コートはボタンがひとつ取れちゃったままだし、スーツに至ってはもう絶対に着ることもないんだけど、なぜかまだ家にある。