リセットも、かもしれないが

死んでも「リセット可」=15%が「生き返る」−小中学生に意識調査・長崎県

15%以上の児童生徒が「人は死んでも生き返る」と考え、その理由として「ゲームはリセットできるから」と答えた子供もいた−。佐世保市の小6女児殺害事件を受けて、長崎県教委が県内の小中学生約3600人を対象に実施した「生と死」のイメージに関する意識調査で、こんな結果が24日まとまった。
調査対象は小学4年と6年、中学2年生。「死んだ人が生き返ると思うか」と尋ねたところ、全体の15.4%が「生き返る」と回答。うち、一番多かったのは中学2年生で18.5%を占めた。小学4年生と6年生は、それぞれ14.7%、13.1%。
理由については、「本や人から見聞きした」が49.3%で全体の半数近くを占めたが、次いで「テレビや映画で見た」が29.2%、「ゲームでリセットできるから」が7.2%となり、人の死をゲーム感覚で受け止めるような様子もうかがえた。 
[時事通信社:2005年01月25日 01時10分]

この数字をみると本やテレビや映画の影響の方がはるかに大きい筈なのに、なぜゲームのコトを見出しに使う? むしろ、影響力のあるメディアという点ではゲームはまだまだだよなあ、という見方のほうがよくはないか。つーかさ、こういう見出しの付け方を「偏向報道」って言うんだと思うんだけど。
 
ところで上の調査結果、「人から見聞き」というのが詳細が不明だが、子供どうしというより親や親類など大人たちの会話を聞いて、の話なんじゃないだろうか。なんとなくそんな気がする。
要は子供達ではなく、彼ら彼女らを取り巻く大人達の問題なのではないかと。今の小中学生の親世代でもすでに「死」は身近なものではなくなっているってことなんだと思う。ひょっとして先祖の墓参りとか行ってないんじゃないか?
 
「死んでも生き返る」のではなく「死んでも自分の中では生きている」とは思わないのかな。そういう感覚って、むしろ子供の方が持ちやすいようにも思うんだが。