印刷業界における「のぞき」と「ストリップ」

印刷業界で思い出した。デジカメの普及やブログの流行も関係あるのか、素人さんが用意する写真原稿がますます滅茶苦茶になってきている。酷いのになると、商品写真はこれを使ってください、と解像度最低の写メールで原稿を送りつけてきたりする。おいおい、自社製品がこんな写真でええんかいな。
ウェブサイトに掲載する写真と印刷可能な写真との違いがわからない人が急増している。というか、dpiを説明しようとしても全く聞く耳をもたない。「それを綺麗に印刷するのがプロやろ」とか「だから印刷業界は遅れてんねん」などと筋違いな逆ギレをしたりして、やれやれだ。ま、家庭用ジェットプリンタからしてそこらの4色オフセットとは比較にならんくらいキレイに出るからね。ますます「商業印刷は終わってる」「印刷業界は怠慢だ」と見られてしまうのだ。
 
4色オフセット印刷の世界は、確かにスピード的にもコスト的にも「終わってる」のかもしれない。けれども、それを注文している会社が言うのは間違ってるだろう。ならてめえの会社はカタログ印刷するなって。ウェブ上でPDF配布しとけって。ネットだけじゃ必要な顧客に行き渡らない可能性があるから印刷してるんじゃないの?