極東ブログ: おそらく40歳くらいから始まる第二の人生

切実な問題ではある。

周りを見渡してみて、独身が増えたのは何年頃からだったろう。シングルでも、もちろんパラサイトもいるけれど、とりあえず仕事があるしぃ、みたいな感じだった。仕事が自分の人生の全て、ではないにせよ、パートナーが見つからない以上、長い人生を生き続ける大目的にはなり得ていた。
それが、いまや、その仕事すらない。ないのか、しないのか、は別にして(結婚しないのか、できないのかを問わなかったと同じように)。
 
親を最期まで看取るとして、介護生活からも解放されたその本人の老後を、しかし、いったい誰が介護し看取るのか。次世代を作っていないから、当人が最後である。そして、自分で自分の後始末をきちんとつけられる人間は少ないはずなのだが。
 
30代で財を成し、40代にはリタイアし、長い「老後」の準備に入る…そりゃま理想だなとは思う。そんなことができるひとが、今の日本に何人いるのか知らないけれど。(財を成しすぎて宇宙旅行に行っちゃう方もいますけどね・笑)
「三十代で家が建つ!」と桂三枝がテレビCFで叫んでいたのは、昭和後期〜末期だったか。「結婚して、ローンが組めてようやく一人前」みたいな感覚は、あの当時、確かに強固に存在していたと思う。