Jean Butler's Irish dance Master Class DVD

これは凄くいい。いずれ詳しいレビューをAirのmoriyさんがお書きになると思うけれど、Irish danceの教則ビデオとしては史上もっとも優れているのではないか。
理由:
1.ウォーミング・アップからクール・ダウンまでのストレッチもプログラムされていて、ちゃんと「ダンサー」向けになっている。たとえばワタクシなんかだと、この一連のストレッチだけでもう、ぜぇぜぇはぁはぁになること必至であります。情けねぇ(笑)。
2.使用楽曲がU2だったりKilaだったりするあたり、堂々と「コンテンポラリー・ダンス」してる。ファッションなんかでも分かるように、ストリート・ダンスの感覚を取り込もうとしているなとも強く感じる。
3.細かなチャプターを附けるなど、DVDの特性をきちんと生かした編集もGJ。ビデオテープではこうはいかない。
 
他にもあるだろうけど、とりあえず思いつくままに。
 
で、おおしまさんからコメントをいただいた件のことを少し考えていたんだけど、ショーサヴのダンスについては、ジーン・バトラーのこういう「センス」とどこが共通していて、どこに差異があるのかを検討するといいかもしれない。たとえば、意外なように聞こえるかも知れないけれども、ショーサヴのダンスも、すぐれて「ストリート」的なセンスを持っていると思う。逆に、「音楽」それ自体に寄り添おうとする姿勢は、ジーンのダンスはより薄いのではないか。もちろんこのこと自体は、長所でもあり、かつ短所でもあるので、ことさらに批判しているわけではないのだが。