深夜放送

《陸這記》 crawlin’on the ground:深夜放送を聞いていた頃

きょう手に入れたのは、1970年代末にニッポン放送でやっていた「たむたむたいむ」という深夜番組のパーソナリティだった「かぜ耕士」という人の『続・各駅停車の青春に』という本で、

うわぁぁぁぁあああああ〜っ! 懐かしぃぃぃいいいいいいい〜っ! 私、たぶん「続」じゃない方をリアルタイムで持ってましたです。いや「続」の方だっけな。どっちでもいいや。
番組じたいは一度も聴いたことがないのにどうしてこんな本を買ったのか(たぶん小学生の頃だわ)、今ではまったくわかりませんが。
この本、実家のどこかに転がってるのかなあ。とっくに捨ててしまったような気もするんだけど。ま、今読んだら気恥ずかしすぎるでしょうけど。

タイトルも著者名も乙女チックな「ナール」書体で、「かぜ」とか「たむたむたいむ」といったひらがな表記に似つかわしい。表紙にはウィンクしてハートマークを飛ばしているネコのイラストまで添えられている。そのくせ本文はきっちりと活版で刷られており、投稿の中身もずいぶん生真面目で、そのあたりが、いかにも「70年代末」的なのだ。

そうそう、ナール全盛期でした(笑)。タイポス(って名前だっけ)っつー書体とともに、ヤングなキミたちのハートにグッとくる文字だったのさっ。
…冗談はともかく、乙女ちっくで生真面目な<いかにも「70年代末」的>だったこの本のディテールを、ありありと思い出すことができる。あのころはどんな本であろうとも、買ったからにはカバー裏から奥付まで一冊とことん読み尽くしていたからなあ。