ゆるやかな社会主義国家かもという話

今回の耐震強度偽装の話にしても、まずは売った業者(売買契約の相手)、次に作った業者に補償要求をして、それでダメだったらあきらめるんじゃないんでしょうか。何でいきなり「国が補償しろ」になるのかと。

虚偽であろうが改竄だろうが、審査を通してしまった方の責任はどうよ、認可した国にも少しは責任あるんじゃねーの、という話なんだと思うんですが、違ってましたっけ。で、国が一部でも責任を負うとなると、結局は税金使われてしまうわけで、どっちにしろ関係のない者からすれば、なにやってんだゴルア、ということには変わらないんですけども。
 
上のエントリではパソコンやクルマを例にあげてますが、消費財に関するトラブルはもちろん個人でやればすむ話だけど、今回は住宅問題なんで、問題の質が違うかも。食品の安全性問題と同じで、政府としてなんらかの対応を取らないのはおかしいってハナシなんじゃないかと思います。
 
ま、正面切って「なんでも国に言えばいいのか」と言われると、そりゃあちょっとおかしいでしょう、と答えざるを得ないワケで。社会主義国家ならいざしらず。…でもまあ、日本って自由主義国家にみえて、実態は社会主義国家なんだとかいう説がありませんでしたっけね。長いあいだ「親方日の丸」でやってきた土木・建設業界なんかも、全体主義的体質が依然根強く残ってるんだという気が。まあ、それを言ってしまえば、古くからの業界は例外なくみな同じでしょうし、それだからこそ、新興のIT業界とはあちこちで摩擦を起こしているんでしょうしね。