さて、お手並み拝見

ここ数日、蘇国生まれの氷上競技がにわかに注目を集めている。邦人選手が格上相手に健闘・善戦しているのがその理由で、とはいえすでに首の皮一枚なのだが、まあともかく最後の一投までベストを尽くして欲しいと、切に願う。
はなはだ失礼な言い方になるかもだが、こういうマイナーな競技に人気が出るのは良いことだと思う。もっとも、この人気がいつまで続くのか、お祭り期間が終わればまた4年後まで忘れ去られたままという気がしないでもないが、しかし冬の競技はみな同じような扱いを受けている。なにか民族性だとかの、根本的な問題なのだろう。
 
ともあれ、中継が増えたので個人的には嬉しい限りなのだが、しかし不満がないわけではない。まず他国の争いがほとんど観られないこと、それに女子ばかり放送しているように思うんだが、男子リーグ戦は一体どうなってるんだ、今。
まあ、決勝トーナメントに突入したら全部観られることを期待しているが、これで「日本チームの出ていない決勝なんて」とばかりにメディアが一斉に潮を引いたようにそっぽを向くようなら、残念ながらこの国の4年後8年後12年後16年後20年後24年後は暗澹たるものと思わざるを得ない。予選リーグはしょうがないとしても、決勝だけは頼むから男女とも全試合放送してよ。録画のダイジェストでもいいからさ。世界トップクラスの良い試合を見せるだけでも、啓蒙的価値は限りなく高いんだから、メディア関係者はそこんとこよろしく。火を付けたからには、種火を吹き消すようなことはしないでね。この種目がお祭り終了後も盛り上がりを見せるかどうかは、メディアの扱い方にも多少は左右されるだろう。お手並み拝見、といったところであります。
 
この種目は、確かながの大会ではじめて正式競技になったと記憶しているが、その前、1994年には公開競技でやってなかったっけ? 当時テレビで見て、すぐにこのスポーツのファンになった覚えがあるんだけど。
とはいえ、ご多分に漏れず私も4年に一度しか思い出さない組である。だからまったく偉そうなことは言えないんだけれども、今後「国民スポーツ」級にとは言わないにしろ全国レベルで普及していくと楽しいなと思う。年取ってもできそうだしさ。そういえば、スポーツ新聞に載っていたが、関西でも大阪に体験教室とかあるらしい。今行くと大盛況かもね。
 
※このエントリは、なるべく検索にひっかからないように書いてみますた(・∀・)