萱野茂さん

アイヌ文化の振興に多大な功績 元参院議員・萱野茂氏が死去  2006/05/06 21:43

 【平取】アイヌ文化の振興に多大な貢献をした元参院議員萱野茂氏が6日午後1時38分、パーキンソン病のため入院先の道都病院(札幌)で死去した。79歳。町葬などの日程は未定。
 萱野氏は一九三九年(昭和十四年)、当時の平取村立二風谷尋常小卒。造林作業員などを経て、七二年に「二風谷アイヌ文化資料館」を開館、七五年に平取町議に。九四年にアイヌ民族初の参院議員を一期四年間務め、九七年に施行されたアイヌ文化法の成立に尽力した。
 アイヌ民族に関する作品を多数著し、七五年には昔話をまとめ上げた「ウエペケレ集大成」で菊池寛賞を受賞。二○○○年、アイヌ文化の伝承と発展に貢献したとして北海道新聞文化賞を受賞、○一年には博士号を取得した。
 二風谷ダム建設に反対し、国を相手取った九七年の札幌地裁判決では、アイヌ民族を「先住民族」と認めさせ、ダム建設を違法とさせた。

6日のニュースですが…。
お疲れさまでした。どうぞ安らかに。