今村昌平さん

映画監督の今村昌平さん死去

 「楢山節考」「うなぎ」でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を2度受賞した映画監督の今村昌平(いまむら・しょうへい)さんが30日午後3時49分、東京都内の病院で死去した。死因は転移性肝腫瘍(しゅよう)だった。79歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主などは未定。
 1951年(昭和26年)、松竹大船撮影所に入社。その後、日活に移り、58年「盗まれた欲情」で監督デビューした。「にっぽん昆虫記」「神々の深き欲望」「復讐するは我にあり」「黒い雨」などの意欲作を発表。人間の業や欲望を重厚なタッチで描いた。
 「楢山節考」(83年)と「うなぎ」(97年)でカンヌ国際映画祭パルムドールを獲得。最高賞を2度受賞したのは日本人監督では初めてで、世界でも4人目だった。(共同)
[2006年5月30日18時23分]

連日の訃報ですが…。
また昭和が遠ざかってゆく。合掌。