年間320件

シンドラー社製「閉じ込め事故」、1年間で320件
 東京都港区の区民向け住宅で高校2年生が死亡したエレベーター事故で、事故機の製造元「シンドラーエレベータ」(江東区)は4日、2004年の1年間で、同社製のエレベーターで扉が閉まったまま利用者が閉じこめられる事故が320件起きていたと発表した。
 業界団体「日本エレベータ協会」が公表した大手5社のエレベーターの閉じこめ発生率は平均で1月当たり0・15%だが、シンドラー社製は0・4%台で約3倍の高い発生率となった。
 同協会によると、三菱電機など国内の大手5社が管理するエレベーターは約51万4000基で04年に発生した閉じこめ件数は9252件。これに対し、シンドラー社の同年の管理台数は約6000台にとどまるが、閉じ込め件数は320件もあり、他社よりもトラブルの発生する割合が多い実態が浮き彫りになった。
 シンドラー社は「エレベーターは数多くの安全装置を備えており、乗客の安全が脅かされる状態から守るために閉じこめが起きる」と説明している。
(2006年7月4日13時9分 読売新聞)

そういえば今日乗った。確かにメーカー名なんて乗り込むまでわからないもんだねえ。全く意識せず入って、「閉」ボタンを押してふと上方を見ると「シンドラー」の文字が。
ま、何事もなかったですけどね。
 
「閉じこめ」はトラブルといえば確かにそうなのだが、シ社はそれをトラブルとカウントしているんだろうか。なにか、法的な安全基準以前に、もっと根本的な部分のスタンスというか思想が、一般ユーザーと彼らとの間でかなり違ってるんじゃないかという気もする。具体的にどこがどうと指摘できないけど。


そういや客を乗せて自動運転する装置ということでは、無人運行の新交通システムなんかも時々トラブルの話を聞く。大惨事に至らないのは日々の入念な点検メンテナンスのたまものなんだろうが、こういう自動運転機械に関しては、たとえ大事こそなくても細かな不具合はいつでも起こりうるものという認識を持っていることに越したことはないんだろうな。
ま、都市で生活するっていうのはそういうことでもありますわな。