「コピペ」ってもう一般名詞なの

国内初となるコピペ判定ソフトを開発した金沢工業大学の杉光一成教授は「コピー&ペーストは“麻薬”のように常習性がついてしまいます。簡単に、技術なしで完成された文章を自分が書いたような錯覚に陥ります。周囲の期待もあるし、やめられなかったと思いますが、カンニング、詐欺行為といえます」と指摘した。

この事件、はたして当人にどこまで罪悪感があったのか、それとも全くなかったのか。それが気になる。ネット上のコンテンツはなんでも自由に使って良いと教えられていたのか。仮に罪の意識があっても「ばれない限りは何をしても良い」だったのか。それこそ万引きと同じで、見つかったら運が悪かった、などと思ってはいなかったか。
親がどこまで知っていたか(あるいはどこまで積極的に関与していたか)も気になるが、わざわざ遠方の賞に応募しているなど(地元のコンテストにはひとつも応募しなかったとかいう話もある)それなりに悪知恵を働かせているフシもあるので、少なくとも「ズルをしている」という感覚はあったはずだ。というか、せめてそう信じたいのだけど。

また、ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「生徒だけでなく、役所、学生、会社員、メディアと程度の差こそあれ、あらゆる現場でコピペは横行しています。最終的には、著作権とどう向き合うのかという問題。自由な競争の中で独創性は育まれていくと思います」と話している。

著作権と向き合う」という表現にはちょっと違和感があるなあ。なんだろう、うまく言えないけど。