論理的に言うと、感情論なんですよ、たぶん。

村上氏は、電鉄側に球団株の上場を要求。是非を問うファン投票の実施を提案したが、電鉄側は7日に西川社長が「上場反対」と「上場の是非を問うファン投票実施見送り」を回答。そのため村上氏は「近々?そうですよ。連絡があるでしょう。論理的に説明してもらって、それが阪神電鉄にとって良ければいいと思う」と近日中に電鉄本社に乗り込む考えを示唆。「なぜ(上場が)いけないのか、ファンが怒っているという感情論じゃなく、野球にプラスかマイナスかをまじめに考えてほしい」と話した。(2005年11月15日)

話がかみ合ってないよなあ(笑)。日本のプロ野球を動かすもっとも重要なファクターが「感情」であることに、村上氏は早く気づくべきではないか。まあ、ファンや現場の選手だけならともかく、まさか経営側までがそんないいかげんであやふやなモノで動いているとはまさか信じられないのかもしれないが。
でも、某球界の盟主のドンの激怒ぶりとか眺めていると、プロ野球って結局のところ情念をエネルギーにして動いているとしか思えない。時代遅れだろうがなんだろうが、わしらはこれで行くんだかんね、こういうやりかたしかないけんね、という執念を感じる。ああ怖い。
 
電鉄側は「野球にプラスかマイナスかをまじめに考え」たはずだ。おそらく、ものすごぉぉぉぉくまじめに考えたことだろう。「ファンが怒っているという感情論」は、だからとんでもなくまじめな回答なんだと、私には思える。
で、もしもこの答えが「ふざけてる」としか受け取れないのだったら、やっぱりこのひと、プロ野球なんかには関わらない方がトクなんじゃないかな。
世の中、たかが自分の価値観だけで、どこもかしこも同じように通用するってことなんてありえないんだしさ。

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