宿の基準はダブル・スタンダードでもよくね?

不正ホテル、さらに広がる=各地で立ち入り調査−東横イン問題(時事通信)
 大手ビジネスホテルチェーン東横イン(東京都大田区)の不正改造問題は30日、各地で自治体の調査が進み、問題のあるホテルはさらに広がった。那覇市の立ち入り調査を受けた市内3カ所のホテルは、市の条例が求める身障者用客室が改造されるなどし、なくなっていた。
 市によると、うち「那覇旭橋駅前」ではオープン後の昨年10月以降、身障者用客室6室のうち5室が一般客室に改造、1室が物置に転用された。
 身障者用トイレへの通路にも洗濯機が置かれ、幅が基準の120センチを下回る70センチに狭まっていた。
 別のホテルでは、ハートビル法が求める身障者用駐車場もなかったが、市は「(工事の)完了検査時にはなかった。市が見落とした可能性もある」としている。
 また、大阪府堺市の「東横イン堺東駅」でも完了検査後に、市の条例で必要とされる駐車場が撤去されていた。
 昨年8月に開業した金沢市の「東横イン金沢駅東口」では、身障者用駐車場の表示や敷地内の点字ブロックが取り外されていたほか、エレベーターの音声案内の電源も切られていた。
[時事通信社:2006年01月30日 21時10分]

はいはい営利第一。
ホテルは公共建築だしなあ。いくら価格で勝負のビジネスホテルといえど「儲けにならん」だけでいろいろカットしてしまうのはなあ。うんと好意的に解釈すれば、宿泊料を一円でも安くしたいという、経営者側の熱意と努力のあらわれなんだろうけどさ。
 
ま、そうはいっても「とにかく安けりゃそれでいい」って需要もあるだろうし、安全の保証もなければサービスもないけどひたすら安いぜ、って宿泊施設は、大都市には一定の割合で存在していてもいいような気もするんだけどね。それこそ「利用者の自己責任」ってことで。
つーか、よくよく考えてみれば、そういや場末にゃ怪しい宿っていっぱいある気が。障害者用施設はおろか、建築基準法大丈夫かおい、みたいな。火事になったら確実に死んでしまうよなコレ、みたいな。壁とか叩いたらベコベコゆってるような、そういう宿。…ありません?
 
そういや、こういう条例って、カプセルホテルにも適用されるのかな。