人間のパロディ

FT」とは、Female Typeの頭文字をとったもので、その名の通り女性らしいシルエットを持ったロボットである。この「女性らしさ」という点は、「FT」の最も重要なテーマであり、設計開発者のロボ・ガレージ代表、高橋智隆氏がこだわったポイントでもあるという。

↑のページに動画が3つある。一通り見たが、起きあがるシーンは女性らしくないぞ(笑)。
歩く動作の方は、なんつーか、「女のパロディ」をやってるな、という感じ。オトコが考える「女性らしさ」の戯画化というか。
そういえば歌舞伎の女形も「女」を模したものだが、あちらにはさすがにイミテーション感はほとんど感じられない。芝居に集中している時には男が演じてるとか思う隙を与えないのだ。それが伝統の力だと言ってしまえばそれまでなんだけども、たとえばロボットの「動き」を設計する時には、役者やダンサーの身体の使い方が参考になるんじゃなかろうか。少なくとも、一般人よりもはるかに肉体の動きを意識していなければならないワケだし。