消えてしまっていても悪くはないがなあ

お宝「壁画」残った、あわや銭湯燃料…手塚治虫ら共作

 銭湯で燃やされる寸前に救われた手塚治虫ら著名な漫画家8人が共同制作した壁画が、東京都清瀬市中清戸の市児童センターで公開され、“市民の宝物”として人気を集めている。
 壁画は「未来の街」をテーマに、手塚治虫やなせたかし、多田ヒロシ、長新太柳原良平前川かずお佐川美代太郎馬場のぼるのそうそうたるメンバーが、ベニヤ板にアクリル絵の具で分担して描いた。
 縦約2・6メートル、横約10メートルの大きさで、埼玉県で1987年に開かれた花と緑の祭典で展示された。恐竜の楽園、海中都市、ロケットなどが描き込まれ、鉄腕アトムなどおなじみのキャラクターも登場する。
 壁画は祭典が終わると撤去され、数年後、清瀬市中里の銭湯「伸光湯」に燃料用の廃材として譲り渡された。この時には、11枚に解体されていた。
 銭湯を経営する神保昇泰さん(69)が、板の隅に8人の名前があるのをたまたま見つけ「価値のあるものではないか」と感じた。
 ボランティアの協力で修復し、99年から近くの芝山小にひっそりと飾られていた。
 壁画がよみがえった数奇なエピソードは1年前、テレビ番組で紹介され、次第に市民に知られるようになった。「すばらしい作品。市民の宝にしたい」「みんなが見られる場所に移して」との声が市に寄せられた。市は「街のイメージにぴったり」と今年3月から、児童センター「ころぽっくる」2階ギャラリーで展示を始めた。
 やなせさん(87)は「永久に保存しようと描いたものではなかったので、今まで残っていて児童センターに展示されるとは夢にも思いませんでした。うれしいような気恥ずかしいような気分。8人は助手を使わずに描いた。今考えれば貴重なもの」と話している。
(2006年5月23日15時3分 読売新聞)

ま、貴重なものには違いないですがね。
それにしても懐かしいな。これって「漫画家の絵本の会」のメンバーじゃないの。