よくある話…でもないか

中日新聞社、イラストを講談社などから盗用 おわび掲載
2006年06月23日12時42分

 中日新聞社名古屋市)が昨年3月から今年4月まで中日新聞東京新聞の生活面に掲載した「図解からだガイド」のイラストが、講談社(東京)と医学芸術社(同)が出版した複数の本から盗用したものだったことがわかった。中日新聞社は両社に謝罪するとともに、23日付の朝刊で「おわび」を掲載した。
 中日新聞社によると、問題のイラストは、人間の体の臓器などを紹介するもの。毎週金曜日に計55回掲載された。
 今年3月、記事をまとめて本にしようと企画。他の著作物の著作権を侵害していないか、念のため確認したところ、講談社刊行の「こどもの病気の地図帳」「からだの地図帳」など5冊と、医学芸術社刊行の「人体解剖ビジュアル からだの仕組みと病気」のイラストと酷似していることがわかったという。
 イラストは本社編集局デザイン課の課長ら3、4人の社員が制作したが、社内調査の結果、計55回のほとんどで、これらの本のイラストを写し取るようにして描いていたことが判明した。
 講談社は「著作権侵害であり遺憾だ」として抗議した。
 医学芸術社は「(自社のイラストの)色を変えた程度の全くの無断転載であり遺憾だ」と話している。
 中日新聞社は4月上旬、デザイン課長や生活面の責任者ら3人を戒告などの懲戒処分にした。
 中日新聞社の加藤幹敏編集局長の話 私どものチェックに甘さがあり、イラストの著者と講談社医学芸術社、読者にご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。今回の反省を踏まえ、著作権に対する管理を厳格にし、再発を防止したい。

あらまあ。
ま、専門的な図解はオリジナルを描くのが難しいわな。ちゃんと専門家に頼めばよかったものを、経費節減か納期短縮か知らないが(おそらくその両方だろう)社内で済まそうとしたところが問題。
パソコンがあれば誰でも簡単にデザインできる、っていう迷信ははやくなくならないものかねえ。