数え切れない雨が

羽田6倍・横浜2倍、関東の夏「どしゃぶり」強さ増す

 関東地方では、夏の激しい雨が近年、大幅に強さを増していることが、東大大学院生らのデータ分析で明らかになった。
 院生らは、日本が広く夏の太平洋高気圧に覆われる気圧配置の時に関東地方で降る雨の強さを、1976年から2002年まで27年間の8月のデータで調べた。
 気象庁アメダスの観測地点ごとに、雨が降った日に記録された1時間あたりの最多雨量を抜き出して平均化し、その推移を年とともに追跡。その結果、近年の強雨傾向が、東京から横浜にかけての沿岸と北関東で特にはっきり現れた。
 1989年以降14年間の平均値をそれ以前と比較すると、沿岸部では、東京都の羽田が6・3倍、新木場が5・4倍、神奈川県の横浜が2・0倍の強さになっていた。北関東では、栃木県の小山が6・4倍、茨城県の古河が4・6倍など。
 東京都周辺では、夕方から深夜にあたる午後5時〜午前0時に、強雨が増えていることもわかった。逆に、強い雨が少なくなったのは千葉県・館山。
 研究をまとめた山本奈美さんは「関東の半分以上で雨が降るような時に、都心で昔に比べて強く降る傾向が強まっている」と話す。
 都市部では周辺より気温が高くなるヒートアイランド現象が起き、暖められた空気が雷雲を発生させやすいと指摘されている。
(2006年8月22日14時33分 読売新聞)

本文中にも指摘があるけれども、こういうのもヒートアイランド現象の一環なんでしょうな。自然はそうやってバランスを取る、と。
ところで、私の生活圏周辺ではこの一ヶ月とんと雨が降らぬ。さっき酷い雷が鳴り、少しばかり降ったようだがほんの一瞬で、おしめりにもならぬ。先月のあの長雨は勘弁だが、もうそろそろまとまった雨が欲しいものではある。
まあ、「バランスよく降ってくれ」と願うのは、たぶん、傲慢以外の何者でもないんだろうが。