たかが写真、されどカメラ

「一眼レフは伊達や酔狂じゃない」と言いたいところだけれど、実は「プロは伊達で持ち、アマは酔狂で買う」場合が多い。

一眼レフという「ごたいそうな」カメラを持ってると引かれてしまう場面、というのもあるんですよね。いえ、別に盗撮だとかそういうアヤシゲなシチュエーションではなく。コンパクトなカードサイズのデジカメとか携帯カメラは、その点「空気」になりやすい。一眼だとカメラ自体の存在感が大きすぎて、撮る方も撮られる方も一種の「気合い」みたいなものが必要になってくる…気がするのは、私が一眼未経験者だからかもしれませんが。
エプソンレンジファインダーみたいなのがいいかも、と思う理由のひとつはそこにあって、必要に応じて広角でも望遠でもレンズをチェンジできることのメリットと、一見「ごたいそうな」カメラとは思われにくい(好きな人にはすぐわかるでしょうけど)メリットがあります。


狙った通りの正確さを要求する場合には一眼しか選択肢がないのでしょうが、狙い通りの写真など、数千枚に一カット、あるかないかというのがシロート…いやその前に、そもそも「何をどう狙って」いるのかわからんままにシャッターボタンを押しているのがほとんどでしょう。あるいは何かを狙っているつもりになってるだけ、とか。
ならばいっそのこと、「狙いからちょっとずれる」ファインダーを覗いてみるのも面白いかもしれません。


ま、要は、TPOに合わせて数種類のカメラを使い分ければいいだけの話ではあるんですけどね。身の回りのブツをなるべく減らしていきたいトシにさしかかりますと、あれもこれも持つというのはどうも億劫になりがちで。