深酒イクナイ!

 実際、飲酒してどれくらいたてば車を運転することができるのか。
 飲酒が人体に与える影響を研究してきた元日本大学総合科学研究所所長の塚本昭次郎さんによると、呼気中のアルコール濃度は飲酒後1〜2時間で最高値になったあと、1時間たつごとに1リットルあたり約0・075ミリグラムずつ減る。ビール中ジョッキ3杯を飲んだ場合、道路交通法上の基準値(1リットルあたり0・15ミリグラム)を下回るには、少なくとも9時間は経過しないといけないという。
 だが、これは体重60キロの平均的な体格の日本人の場合で、体重や体質、当日の体調、また飲酒時に食事をとったかどうかなどによって分解速度は変化する。ちなみに「酒に強いか弱いか」は、アルコールの分解能力とは無関係。逆に「強い」人ほど多量のアルコールを摂取しがちなので、分解に時間がかかり注意が必要だという。
 塚本さんは「翌朝から車を運転するのなら、夜は10時ごろまでに酒を飲み終えた方がいい」と話している。

メモメモ。