寒いから

家の中に閉じこもっている日々。やんなきゃならないことがたくさんあるはずなんだけど、なにもせずにひたすらぼんやりしている。

先日ホームセンターに行ったとき、隅の方のワゴンにDVDソフトが山積みしてあるのを見つけた。一タイトル499円。もちろん国産品ではない。ジャケットも通常の印刷というよりカラーコピーのちょっといい版、てな感じでどこからどうみても怪しさぷんぷん。いちおう日本語というかリージョン2のようだけど。
肝心のタイトルはトムとジェリーやら列車の紀行ものやらなんでもありだが、アメリカ映画も多い。しかも、やたらパニック映画(イマドキはなんだかもっと難しい言い方するらしいですが)が多い。といっても聞いたこともないような作品名ばかりだ。あまり覚えてないけどたとえば「アンダーグラウンド・インフェルノ」。地下鉄パニックものだろうか。大地震もの、火災もの、氷河期から大洪水まで、まあいろいろあるんだねえ。
ホラー映画とおなじく、こういう「ひたすら観客を驚かせる」テーマの映画ってのは、そこはかとなくB級臭がただよう。というかA級作品ってほとんど無い。無数のくだらない作品群の上にかろうじて数年あるいは十数年にいちどくらいの割合で突然変異のように「名作」がひょこっと生まれる、そんなイメージがある。
で、試しに一枚だけ買ってみた。「ディープ・インパクト2008」。もう題名からして脱力ものだ。帰宅してからネットで検索してみると、原題には「ディープ・インパクト」のデの字もないらしい。もう釣る気まんまん。
元はテレビ映画作品らしく、観た人の感想によればラストがびっくりするくらい拍子抜けらしい。なるほどー、と思いながらさっそく観てみた。他の作業をしながらなのでながら鑑賞だけど。
で、そのエンディング。…え。なにこれ。




あまりのことに思わず途中で送信してしまった。途中までの緊迫感たっぷりはなんだったんだ、と突っ込まずにはいられないあっけない幕切れ。
しかしまあ、こういう映画もいいんじゃないか。絶対的な絶望を前にして、人はどう過ごすのか。そういうことを考えさせられる作品であっt…なわけはないが。