放課後ミッドナイターズ

本日より公開。初回を観に行った。
半年くらい前に映画館でチラシを見て、へんなタイトルだなあと思ってそれっきりだったのだが、2〜3日前に週末から公開と知ってじゃあ観に行こうかと。まったく何の予備知識もなく(なんか骨格標本が暴れる映画、というくらいしか知らなかった)劇場に行ったんだけど、いやあ、面白かった。
帰宅してから公式サイト見たりニコニコチャンネル眺めたり(ここで公開されてるショートムービーのうち6本を収録したDVDが売店で売っていた)して楽しんで、さて感想は。
 
なんで5歳の子供たちが真夜中に家を抜け出して学校に集まれるんだとか、そもそもミッドナイターズって何なんだとか、いろいろ疑問は湧くものの、そういう細かいところはどーでもいーじゃねーか、と軽くぶっとばしてしまえるパワーが、全編にあふれている。ストーリーも、どんどん話をふくらませていってどう終わるんだコレ、というところでキレイに収まったのは良かった。ただ、それでもなお細かいところを言うと、たとえばラストのUFOの登場がちょっとわかりにくかった。ムッコが持ってた金のハエ叩きは、冒頭でムッコが「拾った」と言ってたからUFOの落とし物だったのかなあ。何度か見たらわかることなのかもしれない。この映画に限ったことじゃないけど画面の隅々にまで情報量の多い映画って一度観ただけではよくわからない部分があって追っていくのが大変だ。このあたりは脚本か演出でもう少し整理できそうな気がする(カット割りが細かすぎて視点が目まぐるしく変わるのもわかりにくさの一因かもしれない。ま、激しく動く画面について行けないのは単にこちらが年寄りだってことかもしれないが)。
マネキン倉庫でのキュン様解体シーンもあれ? と思ったがあれは彼の妄想だった、ということでいいんだろうか。にしても学校の外がいきなり都会の真ん中で、しかも風紀が乱れてそうな下町。超名門の小学校のご近所にしてはどうなんだろう。


アニメーションの技術的なことはなにも知らないが、実際の役者の動きを取り入れたCGアニメ、ってジャンルになるのかなこれは。登場キャラの動きがみんなめちゃくちゃリアルだし芝居が細かい。キャラ造形もアメリカ製アニメっぽく、言われなければ日本製とはわからないかも(お約束のミュージカルシーンまであるし)。香港やシンガポールなど海外でも同時公開なんだそうで、今後世界展開なんかも予定されてるのかな。ストーリーはそのままゲームにも落とし込めそうな構成だし、暗転が多いのも民放テレビで放送しやすいつくりになってるなあと思った。キャラ設定も含めいろいろとメディア展開しやすそうな仕掛けがいっぱいあって、マーケティング次第ではかなりヒットしてもおかしくないのでは。とりあえず、パンフレットによれば続編もあるかも?というハナシだが、まずはブルーレイソフトの発売が待ち遠しいぞ。