クワン、有終の美を飾れず

米フィギュア女子のクワン、五輪出場を辞退…足に痛み
 【トリノ=結城和香子】トリノ五輪の米国フィギュアスケート代表ミシェル・クワン(25)が12日、右足の付け根の痛みのため、出場を辞退することを表明した。
 米国五輪委はクワンに代えて、ソルトレーク五輪優勝のサラ・ヒューズの妹で、全米選手権3位のエミリー・ヒューズ(16)の出場を申請、承認された。
 クワンの辞退は、11日朝の練習で、足に痛みを覚えたため。クワンは会見で、「3回転ジャンプを跳んだ時に違和感があり、夜にかけて痛みが強くなった。午前2時過ぎにチームの医師に相談し、自分で辞退を決めた」と説明。「人生で一番難しい決定だったが、正しい選択だったと思う」と語った。
 クワンは世界選手権で5度優勝している“米フィギュアスケートの顔”。国内選考会を兼ねた1月の全米選手権を、故障で欠場しながらも、完全回復を条件に米国連盟の最終審査を経て、代表入りしていた。
 五輪では長野の銀が最高で、年齢的にも今回がメダルに絡む最後の機会だった。「五輪の金メダルは長い間の夢だったけれど、生涯かなわなくても後悔はない。それがスポーツの美しさだから」と、寂しそうにほほえんだ。
(2006年2月12日22時14分 読売新聞)

・゚・(ノД`)・゚・ 。 応援してたのに…。