逆に分散すれば、とも思うがそれは違うんだろうな

「EMIとWarner Musicが合併交渉」の報道
過去何度か合併しようとしたEMIとWarner Musicが、合併交渉を再開すると報じられている。合併が成立すれば世界第3位のレコード会社が誕生する。(ロイター)2006年04月24日 10時03分 更新
 英レコード会社EMI Groupは競合する米国のレコード会社Warner Musicが、世界第3位のレコード会社の誕生につながる可能性のある交渉を再開する準備を進めている。Sunday Timesが報じた。
 初期段階の準備として、数カ月以内に合併交渉が再開されるだろうと同紙は匿名の情報筋の話として伝えている。
 EMIとWarner Musicにコメントを求めたが連絡が付かなかった。
 両社は以前に何度も互いに合併を持ちかけていたが、規制当局の反対で行き詰まっていた。だがSunday Timesは新たな交渉の準備をするために、アドバイザーが集められたと報じている。
 同紙によると、EMIはCitigroupとUBSに、Warner MusicGoldman SachsとLehman Brothersにアドバイスを求めたと思われるという。

企業が合併して巨大化して…というのは、グローバリズムの潮流のなかでは正しい戦略なんだろうとは思う。とは思うものの、なんだかなあという感情も、私なんかには抑えることができないでいる。
レコード業界なんか、とくに、そうだ。
自分自身が、とっくに売れセンとかベストセラーとかヒットチャート的音楽とは無関係というかまったく関心がなくなったから、余計にそう思うのかもしれないが、レコード産業なんて、本質的にマイナーでいいじゃん、と思うのだ。合併して巨大化するメリットというのが、もひとつよくわからん。音楽を工業製品のように大量生産して大量消費させるという「20世紀流の幻想商法」が、いつまでも有効な手法だと連中は信じているのか。


そこそこの、ちょこっとしたヒットならともかくも、世代を超えて時代を超えていつまでも売れ続けるような、そんなオバケコンテンツは、音楽というジャンルに限って言えば、今後はもう新しいモノはでないんじゃないかと思う。今すでにそうなっているが<過去の焼き直し商法>はますます主流になっていくだろうし、上手い<焼き直し方>こそが問われるようになっていくに違いない。


あ、そうか、だからこそ、そんな時代だからこそ、連中は合併したがっている、ということなのか。氷河期、人類は身を寄せ合って、手に手を取って、歯を食いしばりながらなんとか生き延びてきた、と。また暖かな暮らしやすい時代が来たら、それぞれ好きな土地へ狩りに出かければいいけれど、今は気候が悪いから、みんなで助け合っていこうね、ということか。