100円ショップのグラフィック

近所のはなし。
コンビニだったところに、100円ショップができた。業界のことは何も知らないけれど、大手チェーンではなく、インディペンデント系(っていうのかな)。
まだ中に入ったことはないのだけれど、外から眺めるかぎりでは、店内は薄暗く、なんだかあまり「買い物を楽しむ」雰囲気ではない。天井からやたらPOP類がぶらさがっていて、それなりににぎやかな演出をしているようではあるんだけれど。
 
そのPOP類、「お会計」と大きく書かれたパネルもそうなんだが、いずれもパソコンでちゃっちゃと作りました、てな感じ。MSゴシック全角ベタ打ち、ていうか。
いちおう背景に派手な色を敷いてるし、簡易プリンタ出力ではなくきちんとした印刷だと思うんだけど、どうなのかな。最近はジェットプリントの方がキレイだったりするもんなあ。
 
と、それはともかく、こういう店のPOP類がどうにも素人くさいのは、何なのだろうな。まあ、売ってるモノがどれも100円なのに、店内POPがやたら懲りまくりカッコよすぎ、っていうのもおかしいんだけれど。
安売り店には安売り店の、高級店には高級店の、それぞれ似合う「テイスト」があり、たとえば100円ショップならこういう感じになりますよ、という、教科書通りのような店内装飾。
それはよく伝わってくるんだけれど、しかしここには「よいモノを安く」という思想はない。「どうせ100円だし、この程度だろ」という開き直り(あるいは諦観、それともすごく冷静なのか)なら感じられるんだけど。
 
店内に華やかさがないことも含めて、こういう店は<ショッピング>というより<買い出し>なのかなあ。
 
 
…と、ここまで書いていて、ふと思いついた。100円ショップって、現代の駄菓子屋なのかも。どこかうらぶれてるところとか、似ている気がする。